|
|
|
施工前
|
|
|
|
|
木製の玄関ドアです。
白いドアに見えますが、本来はブラウン系のドアです。
経年劣化で塗膜が白くなっています。
チョーキングと言います。
塗膜の表面がチョークの粉が吹いたようになるので、そのように呼ばれています。
チョーキング(Chalking) チョーキング(Chalking)とは日本語では白亜化(はくあか)とも言い、主に塗装表面が暴露状態の際に紫外線・熱・水分・風等により塗装面の表層樹脂が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)のような粉状になって顕われる現象や状態をいう。
ドア本体に比べ、建物側の枠は塗膜の剥がれとひび割れが酷く目立っています。
また、袖ガラスの全面に取り付けられているアルミ面格子は、風で飛んでいきそうなくらい塗膜が捲れていて、アルミ素材自体もかなり腐食が進んでいる状態です。
このドア本体、枠、面格子を塗り替えます。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
施工中
|
|
|
|
|
ドア本体を外し表面を研磨して脆弱な塗膜を落としていきます。
その後、染み込ませるように着色をします。
枠も同じく塗膜を落とした後に着色をします。
地面から20pほどまでが、枠はドアに比べて木地も傷んでいますので、着色の後に接着剤を含浸させてやります。
この接着剤は、このような場合に使うために取り寄せているちょっと特殊な接着剤です。
三つ目の写真は下塗り・中塗りを終えたドア本体の写真です。
すっかり吸い込みは止まり、表面の塗膜が綺麗に上がってきているので背景が写るほどに艶が出ています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
塗膜が捲れてきているアルミ面格子です。
粘度の低い液状の剥離剤に数時間浸けておくと、塗膜が柔らかくなってほとんど取れてしまいます。
スクレーパーなどで塗膜を取り去った後に、専用の薬品で腐食したアルミを取り除いてやります。
薬品を落とし足付け研磨した後の写真が二つ目の写真です。
プライマーとアクリルウレタンで仕上げました。
|
|
|
|
|
|
|
施工後
|
|
|
|
|
屋外用として最も信頼をしているウレタン塗料で仕上げました。
紫外線にも木材の収縮にも強い塗料です。
艶は五分消しなので中塗りよりもマットに仕上がっています。
これで、恐らくまだ10年くらいは綺麗な状態でいてくれることと思います。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
施工前 |
|
|
|
|
玄関ドアの外部面が捲れてきています。
築11年。
数年前に塗装屋さんに塗って貰ったようですが、効果は無かったようです。
塗り替えた塗膜が捲れているのでは無く、オリジナルの化粧が捲れてきているようです。
オリジナルは突き板かシート貼りの上に着色塗装が施されています。
その着色層が剥がれだし、劣化が進んだところはその下の突き板もしくはシートまでも傷んでしまっています。 |
|
|
|
施工中 |
|
|
|
|
補修方法は、捲れてきたところを取り除いて素地を整えてやり、その上に住友スリーエムのダイノックシートを貼ります。
貼り終えたのちに、飾りのモールの部分はアクリルウレタンを調色し塗装します。
まずは、親扉も子扉も外します。
取り付けられている取っ手や蝶番なども全て取り外してしまいます。
捲れている部分から塗膜を削り取っていきます。
スクレーパーでどんどん取っていきます。
捲れるところは残すこと無く取り除きます。
結局、親扉の方は全て捲ってしまうことになりました。
傷んでいるところは接着剤などで固めてからパテを充填します。
パテが硬化後に平滑にするためにサンダーなどで研磨します。
そして、素地調整のあとはダイノックシート貼りの工程です。
プライマーを塗布したのち、ダイノックシートを貼りました。
ダイノックシートをドアの形状に合わせて切り整えます。
そして、最後にモールの色に合わせてアクリルウレタンを調色し、塗装して仕上がりです。
|
|
|
|
|
施工後 |
|
|
|
|
このダイノックシートは外部に使用可能なものを選択しています。
これはは所属する組合とドアのメーカーによって予め耐久テストを行い、定めた材料及び一連の施工方法です。
その為、工法などの詳細を掲載することは出来ませんが、塗装以外での補修やリニューアル方法もあるということを、今回は取り上げてみました。
|
|
|
|
施工前 |
|
|
|
|
玄関枠のへこみの修理です。
取り付ける前、立てかけていたのが倒れたそうです。
その時だったら交換できてたでしょうが、すぐに発注しても入荷するまでに時間が掛かるので、たいていの場合補修で何とかして欲しいと依頼が来ます。
新築の建物が全てできあがり、引き渡し直前の状況で仕事に入りました。
写真を見れば分かりますが、壁にはタイルが貼られ仕上がっています。
この状態で枠を交換するとなると、タイルを切って周りの壁を壊さないと交換できません。
壁だけではありません。
写真には写っていませんが、床に貼られているタイルも壊さなければなりません。
建物を建てるのには順序がるので、取り替えるとなるとその工程まで戻ってやり直さねばなりません。
でも、全てつぶして建て直すのではありませんから、どこかで帳尻を合わさなければならないのです。
それが困難なことが分かっているので、「補修で何とかして欲しい」と依頼が来るのです。 |
|
|
|
施工中 |
|
|
|
|
今回の仕事は、外部なので特に温度の変化や紫外線による変色に対応した強度が要求されます。
へこんだ処にエポキシパテを充填します。
勿論、その前に研磨で下地処理を充分にしておきます。
温度の変化によって割れたり捲れたりしないように、接着力の強いエポキシパテを使うのです。 |
|
|
|
施工後 |
|
|
|
|
形成してから塗装にかかります。
シーラーで密着を高めてから、中塗りをします。
形成時に出来たペーパー目をなくすのが中塗りの目的です。
中塗りが終わりましたら、木の木目を筆で描いていきます。
周りと違和感がなくなれば着色完了です。
後は上塗りクリヤーを塗装して保護してやります。
この最後のクリヤーを無黄変で架橋密度の高い外部用のものを使います。
紫外線で黄色く変色せず、汚れが付きにくく劣化もしにくいクリヤーを使うのです。
経年劣化が顕著に表れる外部の補修は、内部よりもより気を遣って材料を選んでいます。
|
|
|
|
施工前 |
|
|
|
|
お客様が長期(数年)にわたって家を空けておられたそうです。
その間にベランダから雨漏りがしていたようです。
天井から壁を伝って玄関框に雨が染み込んでカビが繁殖したと思われます。 |
|
|
|
施工中
|
|
|
|
|
上から突き板を貼って木地から塗装するか、カビを隠すように塗装するかです。
今回はカビが隠れるように塗装しました。
旧塗膜が隠れるように全体をベタっと塗ってしまえばカビは消えますが、木目がなくなるので感じが変わってしまいます。いわゆるペンキを塗ったようになってしまいます。
そこで、旧塗膜や木目を隠してしまうのですが、樹種の木目に合わせた木地着色風に塗装しました。
できるだけカビを落としてしまうようにサンディングをします。
それから塗装に入るのですが、数種類の色を使い木の感じを出します。
それは木目によって方法は違いますが、いわゆる木目塗装の一種です。
|
|
|
|
施工後 |
|
|
|
|
色づけの上に中塗りを厚めに載せ、仕上げはハードコートです。
摩耗により付けた色が削り落とされないように、中塗りを厚めにしてトップは摩耗しにくいハードコートです。
弊社は中塗りと言ってもウレタンサンディングではありません。
もっと強度のある中塗りを使います。
トップが強くても中塗りが弱いと意味ありませんから。
|
|
|
|
施工中
|
|
施工後
|
|
|
|
|
|
|
パテ
プラサフ施工中
|
|
アクリルウレタン仕上げ |
|
|
|
施工前 |
|
施工中
|
|
|
|
|
|
施工後
|
|
|
|
|
|
高耐久ウレタンクリアー仕上げ |
|
|
|
施工前
|
|
施工中
|
|
|
|
玄関框
養生テープによる塗膜のはがれ
|
|
|
|
|
|
|
|
施工後
|
|
|
|
|
|
ウレタン仕上げ |