浴室・浴槽


【ユニットバスの天井 割れ補修】

   

施工前

   
   


ユニットバスの浴室天井の割れです。

ユニットバスの天井は樹脂で形成されています。
経年劣化ではなく、施工時またはそれ以前に入ったものと思われます。

天井中央壁際です。

まず亀裂周辺を裏から樹脂で補強します。
亀裂周辺を固めてからパテで形成し塗装するのです。
樹脂は時間の経過と共に変色しやすいものですから、毎回、物件ごとに周辺の色に合わせて現場で調色しています。

 
矢印  

施工中

 
 

亀裂周辺補強+パテ形成

 
矢印  

施工後

 
 

アクリルウレタン調色・塗布

   

【樹脂製浴槽のキズ修理】

施工前

浴槽

樹脂製浴槽のキズ修理です。
浴槽を据え付ける業者さんが、誤って付けたキズです。

その業者さんがご自分で研磨したり、ホームセンターで買ってきた自動車用のタッチアップペンを塗ったそうです。

写真は、そのタッチアップをシンナーで落とした後のものです。
丸く白くなっていますが、浴槽のベースの色です。
そのベースの色の上にパールマイカを塗ってキラキラとさせています。

パテなどの充填剤の跡が見えないところから、恐らく付けてしまったキズは浅い擦り傷だったのではないかと推測されます。



塗装するより少し広い範囲を、洗浄剤と溶剤で洗浄し汚れを取ります。

その後、特別な研磨剤で足付け研磨します。

塗料の食いつき、つまり塗料の密着をよくするために足付け研磨をするのです。

そしてベースの色を吹き、その上にパールマイカをクリヤーに混ぜて吹きます。

最後にクリヤーを吹きます。

浴槽
矢印

施工後

浴槽

この時点で吹いた塗装ぎわが目立たず、塗膜表面がまったりと上がっていなければなりません。
勿論、最後にコンパウンドなどで鏡面研磨しますが、研磨する以前に塗膜表面が綺麗に上がっていないといけません。

「最後にコンパウンドで磨いてやれば綺麗になる。」
という言葉をよく同業者の口から聞くのですが、その方の仕事は恐らくそれほど綺麗な仕上がりにならないと思うのです。
悪い塗り肌を、」最後の仕上げ研磨でどうにかしようとするのです。
塗り肌を綺麗にしようとすれば、それなりに粗い粒子の研磨材が必要です。
そして、その粗い粒子の研磨キズを消すために、段階的に細かな粒子の研磨剤で磨いていきます。

ですが、塗装後の仕上げ研磨は、細かな粒子の研磨剤で僅かに整えてやる程度の研磨のほうが楽に綺麗になります。
時間と労力を掛けても綺麗になれば良いのですが、大抵は研磨に時間を掛けない仕上がりの方が綺麗です。

その為には、塗装に神経を使ってやらねばなりません。
塗装ぎわを目立たせないように、塗り肌を綺麗に塗装をします。
そこが腕の見せ所です。

最小限の補修面積を、最小限の時間で仕上げるのです。


労力を惜しんでいるのではありません。
同じ工程で補修する場合、触る面積を小さく、短時間に上げるほうが、結果的には綺麗に仕上がります。

それは浴槽の補修だけに限らず、すべての補修の作業に言えることです。
トラブルや想定外のことが起こらないので、予めイメージした工程を滞ることなく流れるように作業が進みます。


佳い仕事が出来るときは必ずと言っていいほど、無駄に時間を費やすことなく短時間に仕上がるのです。

 浴槽




【浴槽】

   

施工前

 

施工中

浴槽   浴槽
浴槽   浴槽
    矢印 
   

施工後

    浴槽





【浴槽】

 

施工前

 

施工後

浴槽 浴槽